今日のテーマは『2025年2月の家計支出、減少の裏にある意外な理由とは?』です。
先日、総務省の家計調査の結果が出ました。
今回はその内容を深堀りして見ていきます!
実質支出は減少でも「増加傾向」が見えてきた!
2025年2月の家計調査によると、二人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり 290,511円。前年同月比で 実質▲0.5%の減少となりました。
ですが、前月比(季節調整値)では+3.5%の増加。うるう年の影響を除いた試算では、+1.8%の増加というデータもあり、状況はやや持ち直してきている印象です。
つまり、去年より「消費」が減ったけど、先月よりは増えた。という結果になりました。
【動向分析】なぜ支出が減ったのか?数字の裏側をチェック
費目 | 増減率(実質) | 備考 |
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光熱・水道 | +7.6% | 電気代(寄与度0.76)が主な増加要因【家計調査報告2025年2月】 |
交通・通信 | +4.6% | 自動車等関係費(+9.3%、寄与度0.82)が大きく寄与 |
教養娯楽 | +2.6% | 教養娯楽サービス等の増加(寄与度0.26) |
食料 | ▲4.5% | 野菜(▲8.5%)、果物(▲15.6%)、肉類(▲7.2%)の減少 |
教育 | ▲1.9% | 授業料・教科書等の減少が主因 |
被服および履物 | ▲12.5% | 洋服・下着類の減少(寄与度▲0.36) |
家具・家事用品 | ▲8.7% | 家庭用耐久財、寝具類などが減少 |
住居 | ▲8.1% | 設備修繕・維持支出の減少(寄与度▲0.50) |
保健医療 | ▲7.1% | 歯科(▲0.19)、医科(▲0.13)など診療費の減少(合計寄与度▲0.38) |
光熱費や車にかかるお金は増えているのに、食費や医療、服や家の修繕はどんどん削られている…。
つまり、みんな“生きるために必要なこと”にだけお金を使って、あとはグッと我慢している、そんな家計のリアルが見えてきました。
【注意点】収入とのギャップが家計を苦しめる
数字は一見プラスでも、現場感覚としては「むしろ生活は苦しくなってる」…そんな声も多いです。
テレビでは「賃上げ満額回答!」のニュースが流れても、それが給料として振り込まれるのは、早くて3月下旬〜4月。今回の家計調査(2月分)にはまだ反映されていません。
さらに、収入が減少している背景には、いくつかの要因があります。
まず、物価が上がり続けている一方で、収入の伸びがそれに追いついていないため、実質的な「手取りの感覚」はむしろ減っています。
加えて、世帯全体で見ると、配偶者の収入は前年比で▲7.6%、他の世帯員の収入は▲19.9%と大幅に減少しています。また、ボーナスや臨時収入のような不定期の収入も減っており、家計の下支えとなる部分が弱くなっています。
【一般の声】こんな見直しをしている人が増えています
「私もやってる!」「これは試してみたいかも」そんな声が聞こえてきそうな節約術を調べてみました!
カテゴリ | 具体的な節約方法 |
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🏠 固定費の見直し | ・格安SIMへの乗り換えでスマホ代カット ・使っていないサブスクは思いきって解約 |
🛒 変動費の見直し | ・週1〜2回のまとめ買いで無駄買い防止 ・外食を控えて自炊中心に ・買い物ポイントを集めて「ポイ活」活用 |
📊 家計管理の工夫 | ・家計簿アプリで収支を「見える化」 ・費目ごとに予算を設定してやりくり |
🛍️ 買い物の工夫 | ・買い物リストを作って衝動買いを防ぐ ・遠くの特売店より近場でムダのない買い物 |
🌟 その他 | ・使わない服や家電をフリマアプリで売却 ・図書館や公園など無料の娯楽を活用 |
【まとめ】数字に惑わされない、柔軟な家計の目線を
支出が減ったという事実の裏には、無理せず生活を見直している家庭の努力があります。
総務省の家計調査の内容から、“生きるために必要なこと”にだけお金を使って、あとは”本当に必要なもの”に絞って生活する工夫が、数値から感じられます。
今後の生活を守るためにも、「節約しながらも前向きに」家計を見直していくことが大切になりそうです。