『お米屋さんが消える!?街の米穀店に今、何が起きているのか』
お米屋さん、続々と閉店!その理由は?
最近、近所のお米屋さんが閉店しているのを見かけませんか?
帝国データバンクから米屋の休廃業・解散(倒産)の動向調査の結果がでました。
www.tdb.co.jpこの調査によると、2024年度だけで88件もの米屋が休廃業・解散しているそうなんです。しかもこれ、2年連続の増加。この数字、実はここ5年間で最多なんです。
つまり、街の「お米屋さん」は今、とても厳しい状況に立たされているということ。
昔ながらの地域密着の米屋さんが、なぜここまで閉店を迫られているのでしょうか?
仕入れできない・売れない…米不足の裏側
背景にあるのは、いわゆる「令和の米騒動」とも言われるコメ不足。
2024年夏以降、天候不順や農家の高齢化・減少などが重なって、そもそも売るお米が手に入らないという事態に…。
特に中小規模の米屋さんでは、大手のように大量仕入れも難しく、
という声が増えてきました。
たとえば、玄米60kgあたりの価格は、2024年産で平均24,383円(前年より約1.6倍)。
5年前と比べると、約1.7倍にまで値上がりしているそうです。
とくに人気の「安い銘柄」は5年間で2倍に高騰。
これ、消費者の私たちにも確実に響いてきていますよね…。
小さなお米屋さんが直面している深刻な問題
米不足・価格高騰とともに、もうひとつの大きな理由が
「お店を継ぐ人がいない」という問題です。
街のお米屋さんって、昔ながらの家族経営が多いですよね。
後継者がいないまま、体力や収益の限界を迎えて
「このまま続けるのは厳しい…」と廃業を決断するケースが増えているんです。
実際にデータを見ても、
- 25.2%の米屋が減益
- 22.4%は赤字に転落
と、半数近くが業績悪化しているという厳しい現実があります。
これからどうなる?私たちができること
このままいくと、2025年度も閉店や倒産が続く可能性が高いそうです。
ただ、まだ希望はあります。
たとえば、ある米屋さんは
- 仕入先を工夫して幅広く確保
- 販売は信頼できる既存顧客に絞る
という方法で安定供給に努めています。
私たち消費者にできることもあるはず。
- 地元の米屋さんで買い支える
- 少し価格が高くても、品質の良いお米を選ぶ
- フードロスを減らして、お米を無駄なく使う
そんなちょっとした行動が、地域の大切なお店を守る力になるかもしれません。
まとめ
2024年度、米屋さんの廃業は88件。
これはここ5年で最多の数字です。
お米屋さんが姿を消すというのは、単なる経済の話じゃなく、
私たちの「日常の食」を支えてくれる存在が減っていくということ。
私もスーパーの惣菜チーフとして、「コメがないと何も作れない!」と何度も感じたことがあります。それくらい大切なお米。
だからこそ、これからはもっと「どこから」「どんな人が」そのお米を届けてくれているのか、考えてみたいですね。