米の価格が3週連続で下落中!?
銘柄米が売り場に山積み!?備蓄米で変わったコメ売り場
備蓄米が売られ始めて、約半月。
備蓄米の影響でスーパーの米コーナーに変化が現れました。
今回は、私が務めるスーパーではどんな動きだったのか、お米価格は今どうなっているのか、わかりやすくお伝えしたいと思います。
- 米価が3週連続で下落。その理由は?
- 一部報道では、銘柄米が売れ残っているとの声も…?
- そこで!実際の売場ではどうだった?スーパーの店員目線で見るコメ売り場
- 備蓄米・ブレンド米・銘柄米、それぞれの違い
- 備蓄米を美味しく炊く3つのポイント
- まとめ
米価が3週連続で下落。その理由は?
※このグラフは、農林水産省「POSデータに基づく米の価格動向(2025年6月時点)」をもとに作成したものです。実際の販売価格は地域や店舗によって異なる場合があります。
農林水産省のデータによると、2025年6月2日〜6月8日の全国平均価格は
4,176円/5kg。
前週比▲48円、前年同期比+92.5%という驚きの数字です。
注目すべきは、この価格が3週連続で下落しているということ。
実はこれ、2023年の8月〜9月以来、約90週ぶりの現象なんです。
背景には、政府による備蓄米の市場放出が大きく影響しています。
一部報道では、銘柄米が売れ残っているとの声も…?
SNSや一部ニュースではこんな投稿が話題になりました。
テレビ朝日の取材でも、売場に「こしひかり」や「ひとめぼれ」が大量に並ぶ写真が紹介されていました。
つまり、安価な備蓄米の流通が始まると、銘柄米が相対的に高く見えているのかもしれません。
そこで!実際の売場ではどうだった?スーパーの店員目線で見るコメ売り場
ある時を境に、コメ売り場に異変が起きました。
備蓄米が出回り始めた6月1日以降、銘柄米の売上が減少していったのです。
それまでは順調だった米の販売が、備蓄米販売報道で初週から売上が大幅に減少。とくに週末は大きく落ち込み、通常の半分以下になった日もありました。
原因は、備蓄米。報道の段階で5kg2,000円と驚くほど安かったため、買い控えが起こったのかもしれません。
1,980円と4,400円の差は大きく、まずは備蓄米に手が伸びる。それによって、銘柄米は買い控えが起こった構造になったんだと思います。
備蓄米・ブレンド米・銘柄米、それぞれの違い
ここで簡単に、売場でよく見かけるお米の種類をおさらいしておきましょう。
- 銘柄米:「コシヒカリ」「あきたこまち」などのブランド米。味・香り・食感が安定していて高品質。価格は高め(4,400円前後)。
- ブレンド米・PB商品:複数の米を混ぜたもの。味に個性は出るが、価格は中間帯(3,800円〜3,900円程度)。
- 政府備蓄米:価格最安(2,100円前後)。品質にはバラつきがあるが、家庭用には十分。現在、販売比率は全体の44%に増加中。
選ぶ基準は家庭によって違いますが、「価格」「味」「安心感」のどれを重視するかで選択が変わると思います。
備蓄米にも当たり・ハズレがあるようです。歩留まりが悪かったり、もち米のようなものが入っていたりという声も聞きます。
実際に精米してみないと分からないそうですが、品質のいいものは、歩留まりもよく綺麗な見た目をしているようです。
備蓄米を美味しく炊く3つのポイント
お値段はお手頃な備蓄米ですが、「炊いてみたらちょっとパサパサ…?」といった感想を聞きます。
実は、備蓄米は精米から時間が経っていることも多く、炊き方にちょっとしたコツが必要なんです。ポイントは3つ。
①【研ぎ方】
やさしく丁寧に、力を入れずに研ぐのが基本。お米が割れやすくなっているので、回数を増やして洗い流す感覚で。
②【炊飯前】
炊く前にたっぷり1〜2時間は水に浸けてください。水分をしっかり吸わせることで、ふっくら感がアップ!
③【炊飯後】
炊き上がったら10分ほど蒸らすのを忘れずに。保温しすぎず、できれば早めに食べきるのが美味しく食べるコツです。
ひと手間加えるだけで、備蓄米も驚くほどふっくらツヤツヤになりますよ♪
まとめ
今回は「お米の価格下落」と「売場の変化」についてお届けしました。
- お米の価格は3週連続で下落中。
- 安価な政府備蓄米の登場で、銘柄米が売れ残り傾向。
- 私のスーパーでも売上が大幅に減少した週も。
- 炊き方のコツを活かせば、おいしく楽しめる!