節約のデリ

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【人が来ないスーパーはヤバい】スーパーの惣菜で「人手不足が解消」する3つの仕組みとは?

最近、あなたの職場では人手は足りていますか?


 

私の周りでも、『人が集まらない』『募集しても来ない』『すぐ辞める』という声は本当に多いです。

でも、実は私のいるスーパーの惣菜は、ちょっとだけ事情が違います。
少しずつ工夫を重ねるうちに、「休みも取りやすくて、人に困らない環境」が自然と整ってきたんです。

 

今日は、私が働く中で感じたことや工夫してきたことを、体験談としてゆるっとお話ししようと思います。


 

人手不足による企業の動向調査

実は、今、日本中で「人手不足による倒産」が急増しています。

 

帝国データバンクの最新調査によると、
2025年上半期(1月〜6月)の人手不足倒産は202件。これは過去最多の数字です。

 

詳しくはこちらの調査レポートをご覧ください↓
【帝国データバンク】人手不足倒産の動向調査(2025年上半期)

 

特に建設業や物流業、福祉・派遣業界で深刻ですが、
小売業界も決して無関係ではありません。


 

スーパーマーケットでも人が集まらない理由

実際、スーパーマーケットも人手不足の波に直面しています。

 

その理由は大きく3つ。

  • 給料が安いのに業務が多い
  • シフトが厳しく休みが取りにくい
  • 「人が辞めたら残った人がカバーする」悪循環

特に惣菜課は、朝早くから仕込みが必要で重労働。
だから、どの店舗でも人を集めるのに苦労しています。

 

しかし!惣菜課はスーパーの中でも一番人件費を使える部門です。考え方次第では、非常に理想的な環境を作ることができます!


 

私の働く職場は、ちょっとだけ違います

私が働いているスーパーの惣菜課では、人手不足に困っていません
その理由は、「働きやすさ」に本気で向き合っているから


特別なことをしたわけではありませんが、1つひとつ、仕組みを整えてきたんです。

 

私の職場の働きやすさをまとめてみました

項目 内容 特徴
有給取得 100%取得 年間20日全消化。長期休暇もOK
休日取得 月9日+有給 半年一度、希望休日を変更
残業 基本ゼロ、希望者は月30hまで ヒアリング・選択制
昇給制度 段階式(できることごとにUP) 明確な評価がやる気に
外国人対応 翻訳アプリでOK 日本語に不安があっても即戦力に
学生支援 テスト前の休みOK 柔軟な働き方に対応
急な休み 子どもの病気などOK 「お互い様」の文化が定着

特に、お子さんがいる家庭では、突発休みが多発します。それに対応できるほどの人員確保を行っています。
外国人労働者の方も、オノマトペで意外と通じるので、弁当の製造なんかだとすぐ覚えてくれます。

 

スーパーの惣菜課で人を集められる3つの仕組み

1.昇給制度で人が育つ

働く場所を探すとき、一番最初に気にするのはやっぱりお給料ですよね。
私の職場では、はっきりとした昇給制度を作っています。

「この作業ができたら5円UP」「次の仕事ができたら10円UP」と、明確な基準を設けています。


半年に1度の昇給制度ですが、半年もあれば1つや2つの仕事は覚えられるので、頑張る人はどんどん昇給していきます。

一方で、「今の時給で十分」という人もいます。そんな人には無理に仕事を増やさず、それぞれのペースで働けるようにしています。

 

\私のコツ:「昇給で迷ったらこう考える」/
人は“できることが増えたら時給も上がる”と分かれば、自然とやる気が出ます。
ただし、「私はこれで満足」という人を尊重する姿勢も大切。
無理強いせず、それぞれに合った働き方を認めるのが、長く続く秘訣ですよ。


 

2.休みの柔軟さで定着率UP

休みの取りやすさも、職場選びでは大切です。
私の職場では、月9日の休みは絶対。有給をしっかり使えば、月10日〜11日休みも取れます。

大切にしているのは、半年ごとに「休み方の希望」を聞くこと
「たくさん休みたい人」「しっかり稼ぎたい人」、それぞれの希望に合わせています。

中には「1ヶ月まるごと有給を使いたい」という人もいますが、事前に相談してもらえれば、人員調整は十分に可能です。
学生バイトには「この期間は多めに入れる?」と相談して、みんなで支え合える体制を作っています。

\私のコツ:「休み調整で意識していること」/
半年ごとに“どんな休み方が理想?”と必ず聞くようにしています。
その場しのぎではなく、事前に希望を聞いて調整するのがポイント。
結果的に、「お互い様」の意識が育ち、自然とシフトの融通も利くようになりますよ。


 

3.店長への伝え方(数字で伝える&売場改善で実績を作る)

「人を増やしたい」と思っても、店長への相談は難しいと感じる方も多いですよね。
私も最初は、なかなか言い出せませんでした。

でも、私がたどり着いた答えは「感情ではなく、数字で伝える」ことです。

店長はどうしても人件費の「金額」ばかり気にしがちですが、私は「人件費率」で話すようにしています。

  • 売上が上がれば、人件費も上がって当然です
  • 売上UPでカバーできるから問題ありません


私の実例だと、1人増員で日販3万円UPのプランを作って提案しています。

  • 月90万円売上UP(3万×30日)
  • 月115時間の人件費を確保(90万円÷惣菜の人時売上高7,800円)
  • 4時間勤務×30日でちょうどよいバランス(115時間÷30日=3.8時間)

※人時売上高とは:1人が1時間にどれくらい売上を出しているかを示す数字です。一般的に惣菜は7,800円です。

ここまで数字で示せば、店長も納得せざるを得ません。



さらに、私は売場改善も同時に進めています。

  • 陳列を変える
  • 製造時間を調整する
  • 夕方に必ず売れる商品を用意する

こうした小さな工夫の積み重ねで売上を伸ばし、店長の意識も自然と変わっていきます。

\私のコツ:「店長交渉の鉄則」/
店長と話すときは、“人件費率で考える”のが絶対です。
数字で理詰めすることで、感情論ではない本気の提案として伝わります。

売場改善は“すぐできる小さな工夫”から始めて、結果を出すのが最も効果的。
もし店長が頑なでも、まずは売場で結果を作ってから交渉すると、驚くほど話がスムーズに進みますよ。


 

まとめ

今回ご紹介した、私の職場での取り組みは、特別なテクニックではありません
「昇給の仕組みを明確にする」「休みの取りやすさを整える」「店長には数字で伝える」——
どれも、ちょっとした工夫と、日々の積み重ねなんです。

大切なのは、「まずはできることからやってみる」こと
ほんの少し意識を変えるだけで、職場の空気は驚くほど変わります。

 

実際私のいる店舗では、惣菜だけで月間1300万円ほどの売上がありますが、従業員の人数は19人と多め。それでも、月間の人時売上高は8,000円ほどと人件費には余裕があります。

もし、今の職場で「人が集まらない…」と悩んでいるなら、
ぜひ小さな一歩から、始めてみてくださいね。