
スーパーの利益率、知ってる? 惣菜が一番もうかる理由とは
今日のテーマは『スーパーマーケットの利益率ってどれくらい?』です。
スーパーマーケットの利益率って気になりませんか?
今回スーパーマーケット協会の資料にありましたので、「利益率」にピックアップして解説していきます!
各部門の利益率はコレ!(表&総括)
スーパーマーケット協会が公表する「商品カテゴリー別 目標とする利益率(平均値)」より、主要7部門の直近3年データを整理しました。単位は%、目標値ベースです。
| 年度 | 青果 | 水産 | 畜産 | 惣菜 | 日配品 | 一般食品 | 非食品 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 23.2 | 28.2 | 28.4 | 38.5 | 23.0 | 19.9 | 21.5 |
| 2023年 | 23.0 | 27.8 | 28.3 | 37.8 | 23.1 | 19.8 | 21.2 |
| 2022年 | 23.0 | 28.2 | 28.2 | 37.4 | 22.4 | 19.2 | 20.9 |
※出典:一般社団法人 全国スーパーマーケット協会「商品カテゴリー別 目標とする利益率(平均値)」Excelデータ。数値は平均値、四捨五入で小数1桁に丸め。
総括:中でも惣菜が毎年トップ水準(2024年は38.5%)で、価格・レシピ・構成を自社裁量で組み立てられる強みが表れています。
この利益率って高いの?低いの?

上記の表で示しているのは「目標利益率」です。理想の到達点なので、実績は値引き・廃棄・天候・競合の価格戦略などで上下します。
一般食品や日配品はメーカー希望小売価格や市場相場の影響が強く、粗利が上がりにくい。=高くも低くもない。
一方で惣菜は商品の中身・価格・売り方を自社で設計できるため、目標値を高めに置くことが可能です。=今回の数字は妥当な数字だと言えます。
個人的には、2025年の物価高から見ると、2024年の各部門の利益率目標はやや高めの数字に見えます。2025年は多少利益率が下がると私は予想しています。
現に惣菜は寿司部門で利益を取りづらくなっています。魚の高騰、コメの高騰ダブルパンチ状態に陥っています。
惣菜の利益率目標が上がる理由

物価がじわじわ上がる中、メーカー品は「この価格じゃないと売れない」という天井にぶつかりがち。そこで融通が利くのが惣菜です。
レシピを自社で組み、量目・副菜・味付け・容器で価値づけを変えられます。弁当に特化して回転を稼ぐ、高級ラインで客単価を上げる、バイキングで選ぶ楽しさを売る——いずれも粗利設計を現場が握れるのがポイントです。
そのため、利益率目標も必然と上げやすくなってくるわけです。
さらに最近は「プリフライ(揚げるだけ)」「焼くだけ」から手作り化へシフトする店舗が増えました。原材料から調理すれば、工程は増える反面、仕入れコストや物流費の上げ幅を緩和でき、原価率を抑制できます。
規模別で見る利益率表

同じ惣菜でも、企業規模によって狙える利益率は違います。2024年データ(目標、%)を店舗規模別にまとめました。
| 規模(2024年) | 青果 | 水産 | 畜産 | 惣菜 | 日配品 | 一般食品 | 非食品 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 回答企業全体 | 23.0 | 28.1 | 28.2 | 38.4 | 23.2 | 19.9 | 21.5 |
| 1〜3店舗 | 24.5 | 28.5 | 28.7 | 40.2 | 22.7 | 20.3 | 21.8 |
| 4〜10店舗 | 23.0 | 28.7 | 28.8 | 37.6 | 22.3 | 19.1 | 20.7 |
| 11〜25店舗 | 22.6 | 27.7 | 27.8 | 37.6 | 23.3 | 20.2 | 21.8 |
| 26〜50店舗 | 21.6 | 28.4 | 28.5 | 35.9 | 23.7 | 19.3 | 21.1 |
| 51店舗以上 | 21.5 | 26.3 | 26.5 | 39.3 | 25.3 | 20.5 | 22.5 |
※同じく協会Excelの「2024年・保有店舗数別」平均値を整形。小数1桁に丸め。
読み解き:「少数店舗(1〜3店舗)」は地域密着で即断即改良が利き、惣菜など自社裁量の領域で高い目標利益率を掲げやすい。惣菜は自社のスーパーの特色を出せる部門のため、その効果は自由度の観点から少数店舗のほうが強いと分析できます。
一方で「51店舗以上」はスケールメリットで日配・非食品の粗利を底上げしつつ、惣菜も企画力で引き上げる構図が見えます。小規模は機動力、大規模は再現性と調達力。強みが違うから、戦い方も違ってくるというわけです。
まとめ
惣菜はスーパーの“稼ぎ頭”。目標利益率は全カテゴリーで最も高く、店舗規模や運営の設計次第で、まだ伸ばせます。
価格だけでなく、レシピ・量目・容器・売場演出といった“作り方”で粗利は変わる。
お客様が納得そて
参考資料
・一般社団法人 全国スーパーマーケット協会「統計・データでみるスーパーマーケット」:http://www.j-sosm.jp/
・同「商品カテゴリー別 目標とする利益率(平均値)」Excelデータ(2022年〜2024年、回答企業全体・保有店舗数別)
・データ利用時は、出典・年次・指標名(目標値/平均値)を明記のこと