
2026年のおせちの平均価格は“平均29,098円”
2026年のおせち料理の平均価格は29,098円となり、ついに「3万円の壁」が目前まで近づいてきました。 前年の28,044円から+1,054円(+3.8%)の上昇です。
ここ数年続く物価高の影響が、とうとうおせちにも本格的に押し寄せた形です。
スーパーで惣菜を作る立場から見ても、この数字は決して驚くものではありません。むしろ「よくここで踏みとどまったな」という印象さえあるくらいです。
2026年おせちの平均価格をくわしく解説します!

帝国データバンクが全国110ブランドを対象に調査したところ、2026年のおせちは約6割(65社)が値上げに踏み切りました。

値上げ幅の中心は1000〜2000円台。このあたりが「お客様に受け入れていただけるギリギリ」のラインだったのでしょう。
価格の推移を見ても、2022年から右肩上がりの状態が続いています。"おせちが年々高くなっている"という感覚はデータ上でもそのまま再現されています。
なぜここまで値上がったのか?その理由を整理します!
2026年のおせちがここまで高くなった理由は、とてもシンプルです。
原材料の高騰・配送費の上昇・資材コスト増。この3つの合わせ技です。

特に影響が大きいのが以下の食材です。
・いくら:前年同月比+27%
・数の子:円安・加工地の人件費上昇で値上がり継続
・黒豆:猛暑の影響で不作、価格上昇
・鶏卵:+12%の上昇
このあたりは、年末年始の惣菜を作る身としては実感しかありません。
特にいくらと黒豆は、仕入れ値を見た瞬間に「これはどう売るか」と悩むレベルでした。
いま起きている“コスパ派 vs ごちそう派”の二極化とは
2026年のおせちは、はっきりと二極化しました。

ひとつめはコスパ重視の大容量タイプ。
1万円台~2万円台後半で、できるだけ量を確保した“家族向け”です。百貨店のPBやスーパーのオリジナル商品に多い傾向があります。

もうひとつはごちそう感を前面に出した高級タイプ。
こちらは監修シェフや有名店のブランド力で勝負しており、値上げ幅が3000円以上となったケースも目立ちました。
レジャーより「家でゆっくり過ごす正月」へ回帰している流れも後押しして、どちらも一定の需要がある状態です。
2027年以降のおせち市場はどう変わる?資料から見える未来
平均価格はすでに2万9000円台。このままでは「3万円の壁」に到達します。
ここを超えると、お客様の心理的ハードルは一気に高まり、値上げで逃げ切る戦略は通用しなくなるはずです。2027年以降は、価格ではなく“付加価値”で勝負する時代に入ります。

・テーマ性を持たせたおせち
・海鮮以外に広げた洋風・中華系おせち
・食品ロス削減・サステナブルを意識した商品
・少人数向けの小型おせち
このあたりが伸びる可能性が高いと予測できます。
まとめ

2026年のおせちは平均29,098円。物価高を背景にした値上げと、商品の二極化が一気に進んだ年でした。
これからのおせちは、単純に「豪華」「量が多い」というだけでは選ばれません。お客様が納得して買える理由をどう作るか。
私自身、年末の予約戦略や売場作りの考え方を改めて考え直す必要があると強く感じました。