
2026年2月のスーパー業界の資料を見ていたら、ちょっと気になる組み合わせがありました。
売上は前年より伸びているのに、お店の空気はむしろ少し重たくなっていたんです。
数字だけ見ると「そこまで悪くないのかな」と思うのですが、中身を見ていくと、今の買い物の様子がかなりそのまま出ていました。
今回は、一般社団法人全国スーパーマーケット協会が3月24日に公表した販売統計調査と景気動向調査をもとに、いつもの買い物に引き寄せてやさしく整理してみます。
難しい資料をそのまま読むのではなく、「どの売り場が動いていたの?」というところから見ていくと、意外と分かりやすいです。

DIは、「よくなった」「悪くなった」といった答えを数字にしたものです。
だいたい50前後なら横ばい、50より低いと弱め、50より高いと良い流れと見ます。
難しく考えすぎず、数字を見るときのひとつの目安だと思ってもらえれば大丈夫です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 全体の売上 | 前年より102.6%、既存店でも101.4%でした。 |
| 強かった部門 | 惣菜 105.8%、畜産 104.0%、水産 103.5%、日配 103.2% |
| 弱かった部門 | 青果 99.4%、非食品 98.9% |
| お店の空気 | 売上はあっても、収益DIは -3.2、来客数DIは -6.3 でした。 |
- 2月のスーパー売上は、全体では前年超えでした
- 売り場ごとに見ると、動いた部門がはっきりしていました
- 売上はあっても、お店の空気は少し重めでした
- いつもの買い物で感じることが、そのまま数字に出ていました
- まとめ
2月のスーパー売上は、全体では前年超えでした

まず売上の数字を見ると、2026年2月の総売上高は前年より102.6%、既存店でも101.4%でした。
全体としては前年を上回っているので、表面だけ見ると「スーパーはそこそこ動いているんだな」という印象です。
特に強かったのは、お惣菜、畜産、水産、日配といった、毎日の食卓に近い売り場でした。
私も最近、節約はしたいけれど、疲れた日はお惣菜やすぐ使えるものに頼ることがあります。そう考えると、この結果はかなり納得感があります。
ただし、どの売り場も同じように伸びたわけではなく、売れた部門と伸び悩んだ部門がはっきり分かれていました。
売り場ごとに見ると、動いた部門がはっきりしていました

ここは、販売統計の数字だけでなく、景気動向調査にある部門コメントも合わせて見ると分かりやすいです。
売上の伸び率と、現場が感じている好不調のDIを並べると、「数字は動いているけれど、中身はこうだった」が見えやすくなります。
| 部門 | 全店 | 既存店 | DI | 資料コメントの要点 |
|---|---|---|---|---|
| 惣菜 | 105.8% | 104.3% | 17.0 | 米飯、揚げ物、焼物、粉物、恵方巻が好調 |
| 畜産 | 104.0% | 102.7% | 6.8 | 豚肉・鶏肉へ需要シフト、手頃な牛肉も動いた |
| 水産 | 103.5% | 102.3% | 3.3 | 刺身と恵方巻が伸び、鍋商材は鈍かった |
| 日配 | 103.2% | 101.4% | -0.2 | 単価上昇の一方で数量が伸び悩み、商品差が大きい |
| 青果 | 99.4% | 98.3% | -9.6 | 葉物の相場安で単価下落、果物は比較的好調 |
| 非食品 | 98.9% | 98.5% | -8.5 | 紙類や洗剤は点数減、マスクは動いた |
お惣菜はかなり強めでした

お惣菜は前年より105.8%、既存店でも104.3%とかなり強く、DIも17.0まで上がっていました。
資料では、弁当・丼・おにぎり・寿司などの米飯類、揚げ物や焼物、粉物、節分の恵方巻が好調だったとされています。サラダ関連や冷惣菜は弱かったものの、全体では簡便ニーズへの対応が売上を押し上げていました。
畜産は、いつもの食卓を支える売り場でした

畜産は104.0%、既存店では102.7%でした。DIも6.8でプラス圏ですが、前月15.7からは下がっています。
資料では、価格高騰を背景に豚肉と鶏肉への需要シフトが続き、牛肉も小間切れや切落しのような手頃な商品が動いたとされています。豚肉の定番用途や大容量パック、味付肉や簡便商材は好調だった一方、ラム肉や加工肉は苦戦していました。
水産も、家庭用の需要が残っていました

水産は103.5%、既存店では102.3%で、DIも3.3と前月より少し上がっていました。
資料では、生魚の入荷が比較的安定し、気温の高さで生食需要が高まり、マグロやサーモンなどの刺身類が動いたとされています。節分の恵方巻も好調でしたが、鍋関連商材や高値が続く貝類、塩干、魚卵は苦戦していました。
日配は、毎日の食卓を支える売り場でした

日配は103.2%、既存店では101.4%でしたが、DIは-0.2で、前月6.0から大きく下がっています。
資料では、価格改定で単価は上がっている一方、購入数量の伸び悩みが続いているとされています。卵や飲料、アイス、ヨーグルト、納豆は動いたものの、牛乳は価格競争、漬物や豆腐、練り物は苦戦と、商品ごとの差が大きい部門でした。
青果は、ほかより弱い動きでした

青果は99.4%、既存店では98.3%で、DIも-9.6とかなり低いままでした。
資料では、前年の高値からの反動で買上点数は増えたものの、一点単価が下がって売上高としては不調になったと説明されています。葉物野菜は相場安で弱く、サラダ関連やカット野菜も伸び悩みましたが、果物は豊作による供給増と値頃感で比較的好調でした。
非食品は、今回弱めの部門でした

非食品は98.9%、既存店では98.5%で、DIも-8.5でした。
資料では、紙類や洗剤類は価格上昇で単価は上がっても点数が減りやすく、ドラッグストアとの価格競争も厳しいとされています。高い気温でカイロや入浴剤は鈍かった一方、花粉の飛散が多くてマスクは動いたと書かれていました。
こうして並べると、今動いているのは「食卓に近い売り場」で、後回しにできるものはかなり慎重に選ばれているのが分かります。
売上はあっても、お店の空気は少し重めでした

| 項目 | 今月 | 前月差 |
|---|---|---|
| 売上高DI | 1.6 | -4.2 |
| 収益DI | -3.2 | -5.5 |
| 客単価DI | 6.8 | -7.0 |
| 来客数DI | -6.3 | +4.1 |
| 販売価格DI | 19.4 | -1.5 |
ここが今回いちばん気になったところです。
売上はあるのに、お店へのアンケートでは「前より少ししんどい」という答えが増えていました。
特に、収益DIが-3.2まで落ち、売上高DIも1.6まで下がっています。客単価DIも6.8まで下がっていて、売上の伸び方に比べると、お店の実感はかなり厳しめでした。
たしかに最近の買い物って、「とりあえず多めに買う」より、「今日はこれだけ」とか「安い方に寄せる」が増えていますよね。私も値札を見比べる時間が前より長くなった気がします。
お店としては売上を作りたい。でも買う側はできるだけ出費を抑えたい。このズレが、お店の空気を重たくしているのかもしれません。
いつもの買い物で感じることが、そのまま数字に出ていました

今回の資料を見て感じたのは、スーパーの数字って意外と生活の実感に近いんだな、ということです。
手間を減らしたい日はお惣菜に頼る。野菜が高い日は買う量を少し減らす。日用品は必要になるまで待つ。そんな小さな積み重ねが、売り場ごとの差になって表れていました。
節約を意識しながらも、全部を我慢するわけではなく、使うところと抑えるところを分けている感じですね。
これからもしばらくは、「必要なものを必要な分だけ買う」流れが続くと見られます。
まとめ
2026年2月のスーパー業界は、全体の売上だけ見ると前年超えでした。
でも中身を見ると、お惣菜や日配のような食卓に近い売り場は強く、青果や非食品はかなり慎重に選ばれていました。
売れていても、お店の空気はまだ楽ではなく、今の買い物がかなり「必要なもの優先」になっているのが分かります。
最近の買い物、ちょっと変わってきたと感じている人は、この流れを知っておくとニュースの見え方も少し変わると思います。