「日本一早い新米」が、沖縄県石垣市で販売開始されたというニュースを見ました。価格は5キロ税込み3,600円。去年より安いと聞くと、毎日の買い物をする側としては少しホッとしますよね。
ただ、気になるのはここからです。今年のコメ価格はこのまま安くなるのでしょうか。正直なところ、個人的には5キロ2,500円くらいまで落ちてくれたら助かります。でも、農家が続けられないほど安くなるのも困る。今回は、農林水産省の資料も見ながら整理します。
新米5キロ3,600円は去年より安い
ABEMA TIMESによると、石垣市で販売された「日本一早い新米」は、売り出しから3日間の特別価格で5キロ税込み3,600円でした。去年は4,298円だったため、700円ほど安くなった形です。
農林水産省の最新POSデータでも、スーパーでの米の平均価格は下がり始めています。2026年5月25日〜31日の平均価格は、5キロ税込み3,673円。前週より19円安く、前年同期より550円安い水準です。
| 価格 | 内容 |
|---|---|
| 3,600円 | 石垣市の新米5キロ特別価格 |
| 3,673円 | 農水省POSデータの直近平均価格 |
| 2,500円 | 生活者としてはここまで下がると助かる価格感 |
コメ価格はこのまま安くなる?

価格が下がりやすくなっている理由の一つは、在庫です。農林水産省は、令和7年産米の収穫量が前年より増えたことや、需要見通しの見直しを踏まえ、令和8年6月末の民間在庫量を215〜229万玄米トンと見込んでいます。
また、令和8年産の米についても、令和9年6月末の民間在庫量は215〜245万玄米トンの見通しです。つまり、来年にかけても在庫が高めに残る可能性があるということですね。
ただし、「必ず2,500円まで下がる」とは言えません。報道では、店頭販売価格で2,500〜3,000円を予測する声もありますが、一方で米の生産や流通にかかるコスト指標は精米5キロあたり2,816円とされています。ここに利益や店舗の費用がのることを考えると、2,500円はかなり厳しい価格でもあります。
安くなってほしいけれど、安すぎても心配
生活費を考えると、コメ5キロが3,600円でもまだ高く感じます。以前のように2,500円くらいで買えたら、毎月の食費はかなり楽になります。お米は毎日食べる家庭ほど、数百円の差が大きいです。
でも、農家の側では肥料、燃料、資材、人件費が上がっています。価格が急に下がりすぎると、作り続ける人が減って、数年後にまたコメ不足や高騰につながる可能性もあります。ここが難しいところです。

今年のコメ価格は、去年のような高値からは少し落ち着いてきそうです。ただ、どこまで下がるかは、在庫の処分、新米の出回り、スーパーの特売、産地の作柄で変わります。買う側としては、5キロ3,000円前後まで下がればかなり助かりますし、2,500円が見えたら本音ではうれしいところです。
とはいえ、安さだけを求めすぎると、作る人が続けられなくなる不安も残ります。まずは、今後の新米価格が3,500円前後で落ち着くのか、それとも3,000円に近づくのか。スーパーの価格をしばらく見ていきたいですね。
参考:ABEMA TIMES「日本一早い新米 販売開始」、農林水産省「米の価格を知りたい」、農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移」、農林水産省「令和7年から8年及び令和8年から9年にかけての需給見通し」、農林水産省「米のコスト指標」