こんにちは!料理愛好家ひこめです!
私はスーパーの惣菜で15年以上働くベテランチーフです。
まず私の簡単な自己紹介です。
◎惣菜歴15年以上
◎全店売上1位5年間で売上対比120%増加達成!!
◎週休3日・有休消化100%
◎平均残業時間5時間/月
◎春夏秋冬長期休み
どうでしょう?なかなかイージーな環境だと思いませんか?
実は、下3つを実行できているのは、会社のルールだからではありません!
全部!!!
"自分で"
仕事環境を変えてやっていることなんです。
そんな私のイージーな惣菜の経験を広めていこうと思います!
スーパーの惣菜ってどんな仕事?知っておきたい5つのこと!
1. スーパーの仕事ってどんな仕事?
スーパーの惣菜の仕事には、大まかに分けて5つあります。「製造・販売・清掃・売場管理・数値管理」です。
製造は、商品を作ってパッケージに詰めます。販売では、値札をつけて商品を陳列し、商品がより売れるよう売り場の管理をします。作業が終わったら店内・作業場を清掃し衛生的に保ちます。
もちろんこれらを管理することも仕事になります。
この記事を読む人は、”初めて惣菜をやる人”・”どんなものか知りたい人”だと思いますので、製造・販売・清掃をやるものだと理解してもらえれば十分だと思います。
2. 惣菜の環境はブラック・ホワイト?
惣菜の仕事だけでなく、スーパーの業界がブラックなんでしょ?って思う人もいるかもしれません。年末年始は仕事、祝日やゴールデンウィークも仕事、人が休みの時に働くと考えると憂鬱な気分になりますよね。
ですが、それはその仕事場の環境次第というのが正直なところです。
現に私は週休3日、春夏秋冬長期休みを確保、毎月の残業時間は計5時間以内です!ホワイトな環境を自慢してやり方を他店に推奨しています。
世間が休みな日は仕事ですが、パートナーが平日休みであれば平日に休めるメリットもあります。子供がいれば土日休みが多くなりますが、現在はコンプラインスもうるさく、比較的取りやすくなったように思います。
場所によっては、子供の運動会やイベント時には、絶対休みにしてくれる場所もあります。面接時に確認すると後々揉めなくて済みますよ!
環境が心配であれば、なるだけ"でかいスーパーを選ぶ”ことをオススメします。売上予算が高い店舗はそれだけ人件費も使えます。事件費が使える分それだけ頭数を増やすことができるため、休みを確保できやすくなります。
3. 給料は?休みはちゃんと取れる?
時給は、東京都で最低時給1,113円ですが、惣菜の時給は+10円〜30円程度上がることがあります。惣菜の仕事は青果、精肉、鮮魚コーナーよりも加工工程が多く、多くの労働力が必要です。
正社員の場合、月給は基本的に25万円から40万円程度が担当者から主任の基本だと思います。また、ボーナスによって年収は変動しますが、知り合いが勤めている企業では年収500万円から550万円程度だったようです。中には年に4回ボーナスが出る企業もあるようですが、同じ惣菜コーナーでも、給料に100万円以上の差が出ることもあります。
休暇については、月8から9が基本となってるとこが多いようです。私は有給も駆使して月10日から12日程度休むようにしています。
私の場合は、週休3日を基本としているので、4日働いて3日休むようにしています。自分でシフトを作るからできるんでしょ?と思う人がいるかもしれませんが、基本シフト作りも従業員と一緒に作っています。
そこで不平不満も溜まりづらいやり方を紹介します。
”相手を尊重しながら自分の要求を伝える協力的なアプローチ”です。
「主任の休みに日ここ私が出るので、次の◯日と◯日の休み下さい!」といった具合に、「〇〇してあげるから〇〇する」と本来の自分や要求を押し付けず、"相手を尊重した上で自分の要求を伝える協力体制"を取ることが出来ます。
主任側からしても、何かをしてくれるから何かをしてくれるならいいか。と気分を外せずシフト作りをすることができます。
4. 具体的にどんな仕事するの?
1.で説明したので全体の流れは分かったと思いますが、では具体的にどうするのか?
一日の売上予算が30万円と仮定しましょう。
この時の、作業は、大きく分けて6のカテゴリーに分かれます。朝は6人体制で行うことがどこも多いでしょう。
①フライ、天ぷら、焼き場、弁当、寿司、品出し
②フライ•天ぷら、焼き場、パック、弁当、寿司、品出し
③フライ、天ぷら、焼き場•パック、弁当、寿司、品出し
と概ね上記のように分かれると思います。
では、4時間パートを希望している場合、どれくらい製造すればいいのか?具体例を紹介します。
分かりやすくお弁当担当者を例に上げます。
お弁当具材は、焼く、揚げる、蒸すは基本的に各カテゴリー担当者が行います。そのため、盛り付けるのが基本的な作業となってくるため、1時間に16〜18個程度、一日4時間で64~72個製造します。弁当の価格が安くなればもっとたくさん作らないといけませんが、1個500円程度の弁当であれば、これくらいの作業量で採算は取れてきます。
慣れてくれば1時間で30食も可能になるので120食程度作れれば相当優秀だと思います。
5.食品ロスをどうしているの?
惣菜は賞味期限が当日のものが多くあります。
インストアの商品は通常、当日限りで消費されることが多いですが、一部の商品は最大で5時間で廃棄されることもあります。
作り過ぎた商品はどうするのでしょうか?通常、原則として廃棄されます。これを持ち帰ることは窃盗となり、持ち帰りを認めると故意に廃棄物を増やす可能性もあるため、廃棄を最小限に抑える工夫が担当者に求められます。
実際のデータでは、優秀な店舗では売上に対する廃棄率が約0.5%程度です。一方、中堅クラスの店舗では廃棄率が約1%程度です。月間売上が1000万円の店舗では、廃棄物が月に約5万円から10万円程度発生すると考えてください。
6.まとめ
スーパーで仕事をしていると、大変なことは山のようにあります。クレーム対応、衛生管理、人付き合いなど、どの業界にもあるような悩みはもちろんあります。
ですが、”作ったものを食べてもらえる喜び"は、他の生鮮より感じられると思います。特に作りたてをアピールして売れたときの喜びは、仕事を楽しくしてくれます。
モノづくりが好き、商売が好きという人は、惣菜を楽しく感じると思いますよ!