こんにちは!料理愛好家のひこめです!
私はスーパーの惣菜で15年以上働くベテランチーフです。
簡単な自己紹介です!
◎惣菜歴15年以上
◎5年間で売上120%UP!!
◎毎月5万円貯金(投資)
◎月10万円生活実践中
◎節約レシピ考案
そんな私の今日のテーマは「惣菜コーナーの”398円弁当”の重要性」です!最近、私のいるスーパーでは、「お弁当が高くなったね。」なんて声がチラホラ聞かれるようになりました。原価の高騰分、値上げをしてしまったのが原因です。
節約志向が高まる中で、いかにお客様に「納得いただける品質と価格」で提供できるか、そんな気持ちが足りなかったのかもしれません。
そこで、今回は安価な398円弁当の開発に着手しました!
食料品の値上がり、一部では原価が2倍に!?
最近、物価の高騰が続いています。特に食料品の価格上昇は、スーパーマーケットにとって大きな課題になっています。一般的に価格が上昇すれば、買い上げ点数は下がります。惣菜コーナーも例外ではなく、コロナ前に比べ単価は10〜15%上昇し、一部の商品では原価が2倍近くに跳ね上がっています。
(特に輸入ものは高くなっています!ポテトフライなんかは、コロナ前に比べ2倍以上値上がりしています。)
お客様の来店頻度も減少し、必要最低限の購入に留まる傾向が強まっています。節約疲れも見受けられ、価格に敏感な消費者が増えていると言えます!
安価な弁当の重要性
398円弁当の効果
私のいるスーパーや近隣スーパーを見ると、以前は「お弁当」と言ったら398円が主流でしたが、今では450〜550円の弁当が中心となりました。
そんな中、特売設定で398円弁当を提供すると、通常の10倍もの販売数に達することがあります。通常、特売設定であれば、3~5倍程度の量が売れたら御の字です。
金額PI値で言えば、1万円を超えれば、優秀なアイテムだと言われています。それが今では金額PI値で2万~3万いく事もあり、それだけ需要が高いことを意味しています。
※金額PI値とは、客数1,000人あたりに売れる金額を示します。
開発した398円弁当の紹介
そこで、私は今回398円弁当の開発に着手しました。その内の一部を、今回はご紹介したいと思います!
どれも安価で、満足度の高い弁当に仕上がったと思います。消費者の節約ニーズと食欲の両方を満たせるとアイテムになっていると思います。
弁当の詳細
今回の398円弁当開発では、コストパフォーマンスを最大化するために、食材や、包材など、短時間で選定する必要がありました。
作業面では、定番の流れを乱さないように、なるだけ通常のアイテムを流用することにしました。食材は、人気のアイテムから選定することで、安定した供給を確保できます。
「照り焼きチーズハンバーグ弁当」
焼鳥のたれと濃厚なチーズを掛けたハンバーグは子供から大人まで人気のアイテムでした。今回はそれに少し多めのナポリタンを添えました。
「鶏むね肉唐揚げとメンチカツ弁当」
国産のむね肉を使った唐揚げと、肉感が強いメンチカツを入れることで、食べ応えのあるアイテムになってます。ボリュームもあり、今回一番売れそうなアイテムが出来ました。
「鶏天丼」
国産のむね肉を使った鶏天は、肉感があり、食べやすいアイテムになっています。天ぷら粉には塩味もあり、そのままでも美味しい鶏天になっています。これに天丼のたれ、タルタルソースを組み合わせることで、丼として食べ応えのある品になっています。
「サーモンいくら丼とうどんセット」
今回、一番原価率が高いアイテムになりました。サーモンいくら丼単体では高すぎる為、丼を少し小さくし、うどんとセットにすることで、利益を確保しました。それでも、1パック400g程度の重量があるため、丁度いいサイズ感になっています。
まとめ
安価な弁当の提供は、物価高騰が進む中でのスーパーマーケットの惣菜コーナーにおける売上アップのカギを握ります。
単価がアップしている今だからこそ、安価弁当を提供する事で、消費者のニーズを掴む一手になりそうです。
今年は、まだ一部で物価高騰が続くことが予想されています。その都度、アイテムは入れ替えたり、商品を作り直すことで、お客様に飽きられない売り場を作ってこうと思います!
今後も、私が作ったお弁当は紹介していこうと思うので、その際はぜひご覧ください!