スーパーの惣菜の原価率って実際どれくらい？

こんにちは！料理愛好家のひこめです！

私はスーパーの惣菜で１５年以上働くベテランチーフです。

簡単な自己紹介です！

◎惣菜歴１５年以上

◎５年間で売上120％UP！！

◎毎月５万円貯金（投資）

◎月１０万円生活実践中

◎節約レシピ考案

そんな私の今回のテーマは「スーパーの惣菜の原価率って実際どれくらい？」です！

スーパーで美味しい惣菜を見るたび、その価格が気になりますよね。半額で利益出てるの？原材料より安くない？この商品安すぎて怪しい！？なんて疑問があります。

そこで今回はこの原価率・値入率と実際どれくらい出ているのかご紹介します。

まず原価率は、わかりやすく説明すると商品を作る時にかかるお金のことです。

１００円の商品を作るときに３０円かかれば、30％が原価率です。逆に売って得られる利益７０円は70%あり値入率といいます。

惣菜ではこの値入率を使い５０％前後で商品を作ります。アウトパックという外部で作ったものは値入率が低く30~35％程度、イン加工が50％程度で最終的に43~47%が最終的な値入率となります。

　惣菜の最終的な値入率は43～47％です。そうなると原価率は57～53％となるため、半額にすると利益はありません。現在は半額までやらないスーパーも増えてきましたが、細かく値引きをするスーパーも増えてきました。

　20％引き→半額ではなく、10%→20%→30%→40%と細かくロス減らす取り組みが行われています。

ですが、惣菜のロス率というのは、最終的に10%~15%以内に収めるのが最適だと言われており、値引きで"売り上げを作らない"努力も求められています。廃棄率は0.5～１％以内で納めるのが多くの企業の目標でもあります。

　そこで大事なのが、適切な着地予測と製造数量です。着地予測は、自店の折り返し時刻からあと何人お客さん来るのか、どれくらいの売上で着地するのか予想します。そこから午後の製造量を決め、早めの値引きで動きが遅いものを売り、なるだけ夜は午後製造品を残すようにします。

最近では電気、水道光熱費、輸送費、人件費の上昇で経営が圧迫しているとニュースで見ると思います。惣菜もその通りで最近では398円弁当は少なくなり430円弁当や450円台が増えてきました。

特に輸入物の原価上昇は予想以上に大きく、一時ブラジル産鶏もも肉はkg600円を超えるほど上昇しました。６年前はkg300円程度で買えていたので、倍の金額へとなりました。

国内でじゃがいもが取れないときは、一時的にコロッケの販売が出来なくなるなど、世界の情勢などで大きく金額が変動しています。

　原価が高騰する中、スーパーの惣菜は原材料を買うより出来上がってるものを買う方が安いものが多々あります。

　家庭では作るのも面倒なコロッケですが、これはじゃがいもが高い時こそ惣菜のコロッケを買うべきです。惣菜のコロッケは、1個100円から130円と比較的リーズナブルな価格設定になってることが多いです。

　特にバイキングコーナーはコロナで減ったとはいえ、復活させているスーパーもあります。このバイキングコーナーは買い上げ点数を延ばす手立てとしてとても有効的であり、力を入れてるスーパーも多くあります。そのため、メーカーの方もその価格に見合った価格で提案してきます。

　その為、原材料を買うより出来上がった惣菜を買った方が得だと言えます。

具体的に計算していきます。

今回は楽天西友ネットスーパーを参考2023年9月現在の価格を参考にします。じゃがいもを3個入り198円、玉ねぎ２個199円、パン粉100g118円、牛ひき肉180g466円、卵10個305円、キャノーラ油1キロ428円、小麦粉1キロ198円でした。これを参考に1個あたりの価格を出します。

自家製牛肉コロッケ材料を揃えるだけで1,912円かかります。ここから家庭で作る"最低限の材料"で１個当たりの計算をしてみます。

1個当たりの原価は144.539円でした。じゃがいも・玉ねぎの金額が３個198円台だと原価は合わなくなります。※油は原料の10%を原価に含めています。

惣菜の牛肉コロッケ１個（90ｇ程度）当たり100～130円なので、手間も掛けずこだわったコロッケが食べられます。コロッケは惣菜の定番品です。"おいしくない"コロッケを出してるところはまず無いと思うので、是非利用してみて下さい。

　惣菜は買うだけで料理の手間を省くことができます。時間的ゆとりを得られ、食費を抑える手助けにもなります。

　私は共働きなので、仕事が終わってからの料理が精神的にキツくなる事があります。子供のお迎え、宿題を見て、ペットの世話をして晩御飯の準備、、、

　生活にしんどく感じるときこそ、惣菜で一部手を休めるのも手ですよ！

節約のデリ