節約のデリ

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スーパーの惣菜コーナー流:おにぎりの握り方のコツと保存方法・消費期限

こんにちは!料理愛好家のひこめです!

私はスーパーの惣菜で15年以上働くベテランチーフです。

 

簡単な自己紹介です!

◎惣菜歴15年以上

◎5年間で売上120%UP!!

◎毎月5万円貯金(投資)

◎月10万円生活実践中

◎節約レシピ考案

そんな私の今回のテーマは、「スーパーの惣菜コーナー流:おにぎりの握り方のコツと保存方法・消費期限」です!

スーパーの惣菜コーナーで、手作りのおにぎりですが、手作り感を感じられておいしそうですよね!売り場にあると、毎回おにぎりを買おうか、お弁当を買おうか迷ってしまいます。

そういう私も一時期は手作りおにぎりハマっていた時期もあり、お店で大量に提供していた時期もありました。(現在は、人手不足でお休み中です。)

今回は、その時の私の経験をもとに、惣菜流の”おにぎりの握り方”から保存方法”、さらには”食中毒予防”までをご紹介したいと思います!



 

惣菜のおにぎりの基本

惣菜コーナーのおにぎりに求められること

スーパーの惣菜コーナーで提供するおにぎりは、見た目の美しさはもちろん、長時間売り場に陳列されます。

そこで身に着けた技術が、おにぎりは”握らないこと”です。一時期、「おにぎらず」が流行った時期もありますが、それとは違います。

海苔で巻かれたおにぎりは、水分を保つことができ、惣菜にとっての付加価値である手作り感を最大限にアピールできます。

握らないことで、口当たりの軽いおにぎりになり、見た目からも柔らかいおにぎりを提供する事が出来ます。

 

手順

それでは、手順を紹介します。

1.まな板を濡れた付近で拭きます。
2.塩を一つまみまな板にパラパラします。
3.手の平程度の白飯を取ります。(約80~100g)

優しく白飯を取ります。

4.白飯の中央に空間を作ります。

5.具材を真ん中に置き、四隅の白飯を中央に寄せます。

6.真ん中にほんの少し塩を振ります。

7.中央は触らないように、白飯を三角形になるように整えます。

左:三角に整えます。 右:裏返し、再度整えます。

8.裏返して再度三角形になるよに整えます。
9.海苔を巻いていきます。海苔は半切海苔です。

①半切海苔を被せます。
②斜面を折ります。 ③裏面に折り返します。
④はみ出てる海苔を折りたたみます。 ⑤立たせます。
⑥90度ずつ回転させながら、海苔を密着させます。

10.個別に包装していきます。

専用の包材もあります。
ヒロカ産業 和風おにぎりシート 100枚入

ヒロカ産業 和風おにぎりシート 100枚入

  • カワタキコーポレーション(Kawataki Corporation)
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11.家で食べる際は、具材を乗せて入っているものが分かるようにしておきます。

完成です!

1個作るのに30秒~1分

この一連の流れで、1個作るのに、30秒~1分程度かかります。生産性としては、申し分ない製造スピードです。惣菜で”1時間あたりに売らないといけないお金は一人当たり7,800円”です。

1個150円 × 60個/時 = 1時間当たりの製造金額9,000円

これだけ作れていれば、生産性としては十分です。早ければ1時間で80個は作れるので、もう少し生産性も上がります。

大量生産するためには、あらかじめ使う具材は、用意しておき、海苔は半切海苔を準備しておきます。
握ったものを種類ごとに貯め、数種類終わってからパックしていくのが段取りとなります。

食中毒予防の観点からも、作り始めたら、一気に作ってしまうのが大事になります。

 

一時期流行った「おにぎらず」から学んだ教訓

「おにぎらず」の流行に乗じて試みたものの、”私のいる”スーパーの惣菜コーナーでの提供には適さず断念してしまいました。

売り場に出した際、”切った断面が固くなってしまう”状態がありました。そのため、入れる包材も少し良いものにしたりと、コスト面もかかるようになり、手間も意外とかかることが分かったのです。

 

そこで、最終的には「手づくりおにぎり」に落ち着いたわけです。
海苔で巻かれたおにぎりは、水分を保つことができますし、惣菜にとっての付加価値である手作り感を最大限にアピールすることができました。

 

お弁当に持っていくおにぎりのコツ

食中毒予防

おにぎりを長時間安全に保存するためには、適切な温度管理が必須です。

特に、素手で握るおにぎりには、黄色ブドウ球菌など、食べたらすぐ症状が出ることがあります。食中毒のリスクを低減するためには、10度以下での保存が推奨されます。

 

おにぎりの温度管理・食感維持

おにぎりの食感を保つためには、温度変化を最小限に抑えることが重要です。

お店でも、外部で作ったおにぎりは、固くなりがちです。ですが、対策もあり、製造してから提供するまでの温度変化が起きないように、シャリ箱にいれて納品してもらっています。

以前は、冷蔵車の温度がメーカー側と、物流で温度が違い、おにぎりが固くなる現象がありましたが、これもシャリ箱に入れることで改善されました。

 

例えば、家で行う際は発砲クーラーボックスに入れて冷蔵庫で保管すれば、時間をかけてゆっくり温度が下がるため、固くなるのを最小限に抑え、長時間おにぎりを保存することができます。

私は、こういった発砲クーラーボックスに入れて、冷蔵庫の野菜室に保存して、おにぎりは持参しています。

※ダイソーにも似たようなものがあるので、探してみて下さい!

 

手作りおにぎりの消費期限

こういった温度管理が出来れば、手作りおにぎりは12時間~24時間程度、日持ちさせることができます。もちろんお店で提供する際は、長時間であれば品質管理に検査してもらうようですが、通常に出す際は、8時間程度なので、食中毒の心配はありません。

ですが、”生もの”を使用する際は、常温販売ではなく、冷蔵販売をしないといけない場合もあるので、具材の品質管理はメーカーに確認して使用する必要があります。

例えば、ツナや明太子は、”常温”でいい物と、”冷蔵”じゃないとダメなものがあったりと、メーカーによって違います。おにぎりで使う際は、常温で置けるものを選ぶのが、ベストです。

 

まとめ

スーパーの惣菜コーナーで人気のおにぎりですが、やはり手作りにはこだわりたいものです。

今では、ボリューミーな具材満載のおにぎりだったり、1個200グラム程の大きいおにぎりだったり、各地のスーパーでは個性的なおにぎりが誕生するようになりました。

私のお店では、「焼きおにぎり」に力を入れていますが、やはり鮭や筋子、納豆や明太子など、たくさんのおにぎりをやりたいな!と思います。

もし、ローカルスーパーに立ち寄る時があれば、おにぎりを見てください!個性的なおにぎりに遭遇すると思いますよ!