こんにちは!
スーパーの惣菜担当 料理愛好家の「ひこめ」です!
今日のテーマは「2024年上半期:売れた新商品弁当6選」です。
上半期(2024年4月から9月まで)で私が働くスーパーで販売した新商品弁当6選をご紹介したいと思います。
私のいるスーパーでは、店舗でお弁当の開発を許可されていて、毎月2~3アイテムのお弁当を新規で登録しています。
この上半期は、円安の影響、米不足など、様々な状況から物価高が起きました。そこで今回は、お弁当の売価を399円に縛り、買いやすい売価帯での開発に取り掛かりました。
その中でも「よく売れたお弁当6選」の紹介と、「売れなかったお弁当3選」をご紹介します!
お弁当の開発条件
開発するにあたり、私は5点の縛りを設けています。
思い付きで進めると、作業が大変になったり、方向性を誤ったり、独特すぎて受け入れられないお弁当ができてしまうことがあります。
そこで私は、
を念頭に開発を行っています。
今回は、この縛りに合致した、「売れたお弁当」のご紹介になります!
2024年上半期:売れたお弁当6選
1. 照り焼きチーズハンバーグ弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯200g、ミニハンバーグ60g×2個、ナポリタン50g、キャベツ20g、桜漬け10g
- 調味料:照り焼きソース、濃厚チーズソース
照り焼きソースとチーズの組み合わせは昔から定番で、老若男女問わず人気がある味付けです。濃厚な味付けが特徴で、特にご飯との相性が抜群。ランチタイムに手軽に食べられるサイズ感と、399円というお手頃価格が多くのお客様に支持されました。特売時には、1日50食以上が売れる大人気商品です。
2. 鶏むね肉唐揚げとメンチカツ弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯200g、鶏むね肉唐揚げ×4個、メンチカツ0.5個、キャベツ20g、桜漬け10g
- 調味料:唐揚げ粉、ミニソース1個
鶏むね肉唐揚げは10年以上続く人気商品で、低価格かつボリューム感があるのが特徴です。今回はさらにメンチカツを組み合わせて提供したことで、食べ応えがアップ。
唐揚げとメンチカツのダブルメインは、コスパも良く、昼食時に人気が集中しました。特に、399円という価格帯でこの満足感は圧倒的です。
3. 天丼おろしうどんセット
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯150g、うどん0.5玉、天ぷらセット1セット、おろし16g、ねぎ2g、桜漬け5g
- 調味料:めんつゆ、天丼のたれ
夏場にぴったりの「おろしうどん」がセットになった天丼弁当。
以前はうどんに海苔や揚げ玉をトッピングしていましたが、おろしとねぎを加えたことで、さっぱりとした味わいが大好評に。特に暑い時期、冷たいうどんとご飯の組み合わせは定番。売り切れ続出となりました。
価格も手ごろで、多くのリピーターが出ました。
4. 海鮮丼とうどんセット
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯150g、うどん0.5玉、まぐろ・サーモン・いか・いくら・たまご・きゅうり
- 調味料:めんつゆ、醤油、わさび、ガリ
利益率は他の商品に比べ低いものの、客寄せアイテムとして導入しました。鮮度が命の海鮮丼は、お昼時に特に人気で、セットのうどんも満足感をプラス。
客引き効果は絶大で、海鮮丼が売れることで、他の巻物や寿司類も同時に売れる相乗効果が見られました。
海鮮好きのお客様を呼び込み、結果的に売上アップに貢献しました。
5. おろしチキン南蛮弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯200g、鶏むね肉唐揚げ×3個、おろし32g、ねぎ5g、キャベツ20g、桜漬け10g
- 調味料:唐揚げ粉、南蛮だれ
某スーパーで人気の大根おろしを使ったチキン南蛮の味をヒントに、私のいるスーパーでも独自にアレンジして提供しました。
南蛮だれとおろしの組み合わせ。人気の鶏むね肉唐揚げを使ったことで、手間をかけずに簡単に作れるのもポイントです。
また、ヘルシー志向のお客様にも受け入れられ、さっぱりとした味わいがランチタイムにぴったり。商品自体の利益率も高く、販売を続けるたびに売り切れが続く大ヒット商品です。
6. 照り焼き&塩だれチキン弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
- 食材:白飯200g、鶏もも肉ハーフカット×2枚、キャベツ20g、桜漬け10g
- 調味料:塩だれ、照り焼きソース
円安の影響で鶏もも肉の価格が上昇した中、ギリギリの利益を確保しつつも販売にこぎつけたこの弁当は、鶏もも肉を2種類のソースで味付けた贅沢な内容です。
ボリューム感もあるため、ガッツリ系が好きなお客様に大変好評でした。
特に、肉を2種類の味で楽しめるという点がリピーターを生み、午前中と午後にそれぞれ10食ずつの製造数を設けても、すぐに売り切れてしまうほどの人気商品です。
2024年上半期:売れなかった弁当3選
売れた商品があれば、逆に売れなかった商品もあります。恥ずかしさながらご紹介します。
たっぷりチキンカツ弁当
1パック本体価格:500円(税込み540円)
量が多すぎて、一般のお客様には敬遠されてしまった商品です。体力系のお仕事をされる方には一部人気がありますが、それでもたくさんは作れません。
照り焼きチーズチキン弁当・トマトチキン弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
ハンバーグとアイテムがバッティングしてしまい、競争に負けてしまったお弁当です。鶏メニューが多すぎたこともあり、売り場のバランスが崩れてしまいました。
玉子焼き弁当
1パック本体価格:399円(税込み430円)
甘い玉子焼きをメインにしたお弁当でしたが、お客様・従業員からも、不評でした。出汁巻き卵ならよかったのにとの声多数でした。
おすすめの調味料・材料
鶏肉や、魚介類など唐揚げにするならコレ!食材の歩留まりも良く、扱いやすい唐揚げ粉です。
照り焼きや焼鳥ならコレ!ローストレッグを焼く際にも重宝します。
日本食研のカレーも美味しく、嫌いな人はいないはず!
キューピーのエルデリポテトサラダはお弁当の定番!色合いも良く食べやすい味付けです。
まとめ
2024年上半期、物価高の影響を受けながらも、399円という価格帯で販売したことが客数増加に貢献しました。消費者の「値上げ疲れ」を考慮しつつ、ボリュームを落とさない開発が功を奏しました。
一方で、私のいるスーパーの一部店舗では、値上げや内容量を減らす対応をしていましたが、どちらも売り上げに苦戦していたのが現状です。実質賃金の低下により、お客様の目は一層シビアになっていると実感しました。
これからも引き続き、皆様に喜ばれるお弁当作りに励んでいきたいと思います!