節約のデリ

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材料は全てスーパーで!本場の人に教わる本格麻婆豆腐

こんにちは!スーパーの惣菜担当"ひこめ"です!

 

今回のテーマは「材料は全てスーパーで!本場の人に教わる本格麻婆豆腐」です。

この記事では、スーパーの惣菜目線で以下の事が分かります!

✔️ この記事でわかること
  • ・スーパーの身近な食材で本格麻婆豆腐を作る方法
  • ・惣菜コーナー目線で見る麻婆豆腐の原価計算
  • ・簡単で美味しい麻婆豆腐の調理のコツ

 

私について詳しいことは、こちらをご覧ください。

setuyaku-souzai.com

 

中国の方に本格的な麻婆豆腐を教えてもらう!

物価高で新商品開発も難しい今、料理好きの中国出身パートさん(以下Sさん)に麻婆豆腐を教わりながら商品開発を行いました。

初めての共同作業なので、以下のルールを設定しました!

・時間が経っても水分が浮いてこないこと。
・製造時間・数量が計画内に収まること。
・値入率(利益率)が50%以上であること。
・スーパー(自店)で売っている材料を使うこと。

 

スーパーで麻婆豆腐の材料を揃える

最初にSさんから言われたのが、「古い豆腐はありませんか?」という言葉。

古い豆腐?賞味期限が切れたものの事ではないと思うし…歴史が長い豆腐の事?…なんだろ…?

と思っていると、

「古い豆腐」とは「老豆腐」のことでした。水分が少なくて硬めの豆腐ですね。

日本のスーパーでは一般的に手に入りません。そこで、定番の「木綿豆腐」を代用することにしました。

他に要望だった「四川山椒」も見つからず、仕入れ担当者に確認すると「なかなか専門的なものは置いてないよー。花椒(ホアジャオ)じゃダメ?」という事で、花椒を使う事にしました。

 

後々ChatGPTに聞いたら、

・四川山椒::日本語での呼び方。中国四川省で生産される花椒を特に指します。
・花椒(ホアジャオ): 中国語での呼び方。「花椒」は直訳すると「花のような山椒」という意味で、中国全土で使われる一般的な名称です。

との事でしたので、問題なさそうです。

それ以外の材料は売場にあったので、そのまま使います。

 

スーパーで揃えられる麻婆豆腐の材料

材料(2人前)

  • ・豆腐 1丁(豆腐をさいの目切りにし、塩水で茹でで、水で絞めておきます。)
  • ・豚ひき肉 30g
  • ・唐辛子:お好みの量 今回は大さじ1
  • ・油 大さじ2(30g)
  • ・長ネギ 1/4本
  • ・ニンニク・生姜 各20g程度
  • ・豆板醤 小さじ1程度(10g)
  • ・醤油 大さじ1(15g)※濃い口醬油があるなら、醤油を10g・濃い口醤油を5gにします。
  • ・水 130g + 塩 5g + 味の素 3g
  • ・水溶き片栗粉 15g + 水15g
  • トッピング
  • ・花椒(ホアジャオ) お好み量
  • ・小口ネギ お好み量

Amazonで買える:Sさんおすすめの食材

豆板醤はこれがオススメだそうです。250g598円と価格もリーズナブルです。

次に濃い口醤油です。深いコクのある醤油で、色付けにもとても適しているそうです。500ml869円と日本のブランド醤油と同じくらいです。

 

 

サンプルの麻婆豆腐を作ってみる

普段コンロを使わない製造を行っている惣菜コーナーの為、コンロは使用できません。

その為、サンプルは休憩室のコンロで行うことにしました。

普段から昼に料理をして食べている従業員もいる為、フライパンなどもあります。今回は試食も兼ねて2食分だけ作ってみることにしました。

 

1.フライパンに油を敷き、豚ひき肉を炒めます。

2.肉に火が通ったら、長ネギ・生姜・ニンニクを加え、香りが立つまで炒めます。

3.豆板醤と唐辛子を加え、さらに炒めます。

4.醤油を加えた後、水・塩・味の素を混ぜたスープを加え、沸騰させます。

5.塩水で茹でて水で〆た豆腐を加え、中火で5分煮詰めます。

※水で絞めると、豆腐が引き締まり、ぷるんとしたしっかりとした食感になります。

6.水分が半分ほどになったら、水溶き片栗粉を加え、とろみを付けます。

7.火を止め、花椒と小口ネギをトッピングして完成!

麻婆豆腐の原価:丼・単品の金額

今回使用した材料を計算してみます。

単品1人前コストは176円でした!

ただし、仕入れ原価はさらに安くなるため、コストは約20%ほど削減が見込めます。この場合、単品1人前のコストは約141円になります。

※以下は、それに包材や白飯の金額を加えたときの計算です。

値入率(利益率)も十分。本格的に商品化まで持って行けそうです。

 

食べた感想と中華惣菜の課題

試作した麻婆豆腐を従業員に試食してもらったところ、以下のような感想が得られました。


・豆腐に味がしっかり染み込んで美味しい!
・丼のボリュームも満点(白飯200g+麻婆豆腐200g)で重量的にも満足。
・花椒のトッピングで、食欲をそそる風味がプラスされたことも高評価。
・辛さについても、「舌が痺れるほどのシビ辛ではなく、マイルドな辛さからピリッと来るうま辛」という絶妙なバランスが評価。

試作を教えてくれたSさんも、みんなに喜んでもらえて満足そうでした。

 

まとめ

中華惣菜は、スーパーでは売りにくいカテゴリの一つです。

餃子や焼売、春巻き、酢豚、レバニラといった定番商品は売れるものの、それ以外の商品はなかなか定着せず、シビ辛系の商品も売り場から消えるケースが多いのが現状です。

今回の手作り麻婆豆腐は、そんな中華惣菜の課題を乗り越える可能性を秘めています。本格的な味わいと食べやすさを両立し、お客様に新しい魅力を届けられるかどうか、これからが楽しみです!