こんにちは!スーパーの惣菜担当"ひこめ"です!
今日のテーマは『漬け込み時間と衣付け方で変わる!鶏の唐揚げ』です。
この記事では、スーパーの惣菜目線で以下のことを検証していきます!
- ・鶏の唐揚げを焦がさない為には!?
- ・漬け込み時間と衣の付け方:4パターンを検証!
- ・ベストな漬け込み時間、衣付け方のポイント
鶏の唐揚げを焦がさない為には!?
醤油に漬け込んだ鶏の唐揚げは焦げやすい!そんな悩みから始まった今回の検証です。
みりん・砂糖は使わない!
今回の唐揚げでは、みりんと砂糖を使いません。その理由は以下の3つです。
1. 焦げやすさを防ぐ
砂糖やみりんを使うと、揚げる際に糖分がキャラメル化し、焦げやすくなります。
2. 鶏の味を感じられる
みりんの甘みがない分、醤油の風味とスパイスの香りが際立ちます。甘味は塩味よりも強く感じるので、鶏の味がしっかり感じられるように、糖類は極力控えます。
3.油の酸化を防ぐ
衣が焦げてしまうと、油が酸化しやすくなります。業務用のフライヤーなどでは特に影響が大きくなるので、油の節約になります。
漬け込み時間と衣の付け方でどう変わる? 4パターンを検証!
今回は、以下の4パターンで唐揚げを作り、味の違い、衣の違いを比較しました。
漬け込みの材料は同じですが、漬け込み時間、処理の仕方、揚げ方、衣が違います。
唐揚げの一般的な作り方:4パターンで検証していきます。
材料(4人前)
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- ・醤油 大さじ2
- ・酒 大さじ2
- ・ニンニクチューブ 20g
- ・生姜チューブ 20g
- ・ナツメグ 16振り
- ・うま味調味料 16振り
- ・片栗粉 大さじ10(3と4は片栗粉5・小麦粉5にしました。)
下準備
材料を四等分し、漬け込み時間を調整します。
1. 下味をつけたらすぐ、片栗粉をまぶして揚げる
- 味:醤油の焦げた味が強く、苦みのきいた唐揚げ
- 見栄え:衣が黒くなり、味が濃そう。
- 食感:サクサク感はあるけど、時間が経つと柔らかくなる。
2. 30分漬け込んだあと、水分を切って、片栗粉をまぶして揚げる。
- 味:程よく染み込み、ほんのりとした醤油の風味と苦みがある。
- 見栄え:程よく衣が付き、一部素揚げに近い状態もあり、色合いがいい。
- 食感:衣はサクッとするが、時間が経つと柔らかくなる。
3. 1時間漬け込んで、片栗粉で全体をコーティングし、片栗粉+小麦粉の衣に付けて揚げる。
- 味:しっかり染み込み、醤油のコクが強くなる。苦みも減る。
- 見栄え:焦げはなくなったが、衣感が強くなる。
- 食感:カリカリ、ジューシーさが増すが、全体的に粉っぽさが残る。時間が経つと、底に油が溜まる。
4. 1時間漬け込んで、片栗粉で全体をコーティングし、片栗粉+小麦粉の衣に付けて15分置いてから揚げる。
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味:しっかり染み込み、醤油のコクが強くなる。苦みも減る。
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見栄え:焦げもなく、衣感が強い。
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食感:衣のカリカリ感もあり、中は一番ジューシーに仕上がる。衣感が強く、時間が経ってもカリカリ感が残る。
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【検証結果】どの唐揚げが最適?
項目
おすすめのパターン
味
③・④(1時間漬け込み) → 醤油のコクがしっかり出て美味しい!
見栄え
②(水分を切って片栗粉をまぶす) → 唐揚げらしい見た目!
食感
揚げたては②、時間が経ってもサクサクなのは④
結論 → 1時間染み込ませて、②と④を組み合わで揚げるのがベスト!
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実は、この②と④を合わせた衣の付け方は、以前紹介した 「ニンニク塩唐揚げ」 の方法と同じです!このやり方は、片栗粉のみで揉み込み、時間をおいてしっとりさせてから揚げる方法です。
▶ 詳細はこちら!
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まとめ
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今回は「みりん・砂糖なしで焦げにくい唐揚げ」を検証しました!
- この結果から、
- ・鶏唐揚げは1時間以上は漬け込む!
- ・衣を付ける前に水分は切る!
- ・衣は片栗粉のみでよく揉み、衣に水分を吸わせてから揚げる事!
です。
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ぜひ、自分好みの唐揚げを見つけてみてください!