実は変わってた!?カロリーと塩分の摂取量|2025年の新しい食事基準
「毎日2,000kcalくらいでいいよね?」
「塩分って1日7gでしょ?」
そんなふうに思っていたら、ちょっと待って!
実は2025年から、“その基準”が変わっています。
この記事では、2025年版の食事摂取基準におけるカロリーと塩分の最新目安を、2020年版と比較しながらわかりやすく解説します。
- 食事摂取基準ってなに?
- 比較①:エネルギー(カロリー)は「幅」を持たせて現実的に!
- 比較②:BMIの「下限」が上がった!?
- 比較③:一日の塩分の摂取量は?
- 比較④:脂質は“量”より“質”の時代へ
- 比較⑤:「目標量(DG)」は“がんばりすぎない”設計に
- まとめ:2025年版「食事摂取基準」は“現実に寄り添った改定”
食事摂取基準ってなに?
厚生労働省が5年ごとに見直している、日本人のための栄養摂取ガイドラインです。
年代・性別・活動量に応じて、「1日にこれだけの栄養素が必要・上限・目標」などが細かく設定されています。
2025年版の正式な資料はこちら:
カロリー・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルなどの摂取目安や上限が、年代・性別別に細かく定められています。
比較①:エネルギー(カロリー)は「幅」を持たせて現実的に!
2025年版では、活動量の違いを反映し、「このくらい取ればOK」ではなく、「この範囲ならOK」という柔軟な考え方になりました。
年齢 | 性別 | 2020年版(ふつうの活動) | 2025年版(活動量に応じた幅) |
---|---|---|---|
18~29歳 | 男性 | 2,650 kcal | 2,400~2,900 kcal |
30~49歳 | 男性 | 2,650 kcal | 2,450~2,900 kcal |
50~64歳 | 男性 | 2,450 kcal | 2,350~2,800 kcal |
18~29歳 | 女性 | 2,000 kcal | 1,800~2,100 kcal |
30~49歳 | 女性 | 2,000 kcal | 1,850~2,200 kcal |
50~64歳 | 女性 | 1,950 kcal | 1,800~2,100 kcal |
比較②:BMIの「下限」が上がった!?
2025年版では、高齢者のBMI目標値が引き上げられました。「やせすぎ」も健康リスクになるという考え方です。
年齢 | 2020年版 | 2025年版 |
---|---|---|
18~49歳 | 18.5〜24.9 | 変更なし |
50~64歳 | 18.5〜24.9 | 20.0〜24.9 |
65歳以上 | 18.5〜24.9 | 21.5〜24.9 |
「細い=健康」じゃない!!
しっかり食べて筋肉もキープするのが大切なんです。
比較③:一日の塩分の摂取量は?
2025年版では、男女で差があった基準が「6.0g未満」に統一されました。
- 2020年版:男性 7.5g未満、女性 6.5g未満
- 2025年版:男女ともに 6.0g未満
外食や加工食品が多いと、どうしても塩分オーバーになりがち。
出汁や香味野菜、酢などを使った減塩テクを取り入れるのもおすすめです。
比較④:脂質は“量”より“質”の時代へ
2025年版では、脂質の中でも「飽和脂肪酸」と「n-3脂肪酸」に注目が集まりました。
つまり、脂質は「減らす」じゃなく「選ぶ」時代に!!
脂質を一律に控えるのではなく、どんな脂を選ぶかがポイント。
毎日の油やたんぱく源を少し見直すだけで、将来の病気予防にもつながります。
比較⑤:「目標量(DG)」は“がんばりすぎない”設計に
以前は「理想を目指す」数値が多かったですが、2025年版では「現実的に実践しやすい」値に修正されています。
たとえば食塩も、WHOの「5g未満」が理想ですが、日本人の現状を踏まえて「まずは6g未満から」が妥当という考え方に。
まとめ:2025年版「食事摂取基準」は“現実に寄り添った改定”
- 活動量や年代に応じたカロリーの「幅」表示
- 高齢者のBMI下限アップでフレイル予防
- 塩分目標は男女統一で引き下げ
- 脂質は「控える」より「選ぶ」へ
- 数値は“無理なく実践”できることを前提に
2025年版は、「家庭でできる健康管理」のヒントがいっぱい詰まったガイドです。
まだ知らなかった、という方も、今日から少しずつ取り入れてみてもいいかも!?