ついに私のいるお店にも備蓄米が来た!470袋は何時間で売れた?
先日、私の働くスーパーにもついに備蓄米が入荷しました。金曜日の入荷、告知はなんと前日の木曜日。広告掲載もなし。
正直、「本当に売れるのかな…」と不安でした。
でも当日、お店の前には見たこともない行列!その光景に驚きと興奮を覚えながら、私も惣菜コーナーのチーフとしていつも通りの業務をこなしていました。
そして、その470袋の備蓄米は…
なんと 9時間20分で完売!
今日は、その一部始終をリアルにお届けします。
470袋の備蓄米、9時間20分で完売!
開店は9時30分。そして最後の3袋が売れたのは18時50分。
店内全体での販売管理をしつつ、惣菜チーフとしても動きながら、完売までの流れを見届けました。
この記録は、うちの店舗の米の平均販売数(月間1,700袋)を考えると驚異的なスピードです。
時間ごとの販売実況レポート
9:30 開店直後
オープンと同時に、お客さんが一斉に備蓄米をカゴにイン。まるで“お米を持ちながら買い物する”スタイルがデフォルトになっていました。
10:30〜11:00 静けさが戻る
最初のピークが落ち着き、動きが一旦ストップ。実はカゴ車6台分のうち3台はまだ裏に残していたのです。
11:24 時点で195袋を販売
モニターで確認すると、この時点で既に195袋が販売されていました。約2時間でこの数字は予想以上!
惣菜コーナーで併売スタート!
ここで店長と相談し、惣菜コーナーでも販売開始しました!
するとお客さんが米を見てスマホで撮影・電話をする姿が!
お弁当を並べながら、「ここにもお米ありますよ!」と声をかけると、惣菜を買うついでにお米を手に取る方が次々と。
15:00時点で339袋が売れた!
わずか5時間半で7割以上が完売!この頃には「惣菜と米」セットの流れが完全にできていました。
17:00〜18:00 夕方ラッシュ突入!
夕食用の惣菜需要とともに、備蓄米もスピード消化。
惣菜前の米は減る一方、台車から補充しつつ声かけを継続。
18:50 最後の3袋完売!
ラストは米コーナーに残り3袋を移動し、完売!
惣菜コーナーからの売上貢献戦略
お米が米売場にあるのは当たり前。でも、実は“お米売場”って目的がないと行かないお客さんも多いんです。
そこで今回、惣菜売場に備蓄米を置くことで、自然と目に留まる工夫をしました。
実際、ここ数年は物価上昇の影響で惣菜の売上も右肩上がり。忙しい日常の中、惣菜のニーズは確実に増えています。
そんな惣菜売場に備蓄米を配置したことで、惣菜にも好影響が!
スーパーの販売手法の中には「磁石アイテム」と呼ばれる手法があります。
これはお客さんの動線をコントロールしたり、購買意欲を刺激したりする役割をもつ商品で、売場の“流れ”をつくってくれる存在。
今回の備蓄米は、まさにこの磁石アイテムとして機能しました。
普段はお米が置かれていない惣菜コーナーに突如現れた備蓄米に、多くのお客さんの足が止まりました。
結果的に、平日平均38万円だった惣菜売上は、この日なんと41万円に!
備蓄米の存在が、お客様の“ついで買い”を生み、売上アップにつながったというわけです。
古古古米でも即完売?その理由
- 今の米価格は高すぎる
- 1年以上前なら2,000円は普通だったが、今は“激安”
- 「古米でもいいから安く買いたい」という需要が確実にある
「この値段でこの量なら即買いでしょ」と話すお客様も多く、価格面でのインパクトは絶大でした。
なぜ告知1日でここまで売れたのか?
今回、備蓄米の告知は前日の木曜日だけ。広告掲載もなし。
それでも当日は開店前から行列ができていました。
背景には、ここ数年の米価格の高騰があります。
以前は2,000円なら普通だったお米が、今では“激安”に。
さらに「備蓄米」という希少性もあり、
見つけたら即買いの空気感が強かったように思います。
たった1日の告知でも、「価格」「希少性」「タイミング」が重なれば、売れると実感した一日でした。
まとめ
今回は備蓄米470袋を約9時間で売り切った経験をご紹介しました。
前日告知でも「商品力」と「売場力」、そして「人の力」でここまでできると改めて実感。
今後も米の高騰は続く見込みなので、備蓄米を見つけたらすぐに手に取ることをおすすめします!